膝の症状

立ち上がるときの痛み、階段のつらさ、腫れや引っかかりなど、膝の困りごとは動作によってさまざまです。痛む場所や始まり方を一緒に確認し、日常生活で何に困っているかに合わせて診察します。病名が分からない段階でもご相談ください。

膝裏から脚にかけての腫れや痛みに、胸痛・息苦しさが加わった場合は119へ。大きなけがや足の色・感覚の急な異常は、通常の予約を待たず救急対応を優先してください。

このような症状はありませんか?

膝が痛い

膝の前・内側・外側などに痛みがあります。

立つ・階段で膝が痛い

立ち上がりや階段の上り下りで膝が痛みます。

膝が腫れる

膝がふくらむ、張る、曲げにくいと感じます。

膝を曲げ伸ばししにくい

膝がかたく、十分に曲げたり伸ばしたりしにくい状態です。

膝が引っかかる

動かす途中で引っかかるように感じます。

膝がぐらつく・ガクッとなる

歩行や方向転換で、膝が支えにくいと感じます。

膝の裏が痛い

膝の後ろ側に痛みや張りを感じます。

走る・跳ぶと膝が痛い

走る、跳ぶ、着地する動作で膝が痛みます。

子どもが膝を痛がる

子どもが膝を痛がり、歩き方が変わることがあります。

受診を急ぐ症状・早めに相談したい症状

次の目安は、病名をご自身で判断するためのものではありません。受診の時期に迷うときも、症状と起こった時刻を医療機関へお伝えください。

今すぐ救急での対応が必要なとき

  • 突然、手足がしびれた、片側に力が入らなくなった場合は119へ。いったん治まっても通常の予約を待たないでください。
  • 脚の腫れや痛みに胸痛・息苦しさが加わった場合も119へ連絡してください。
  • 急に脚の力が入らない、歩けなくなった、両脚に新たなしびれや脱力がある場合は、今すぐ救急評価を受けてください。
  • 腰や脚の症状に、新しく尿が出にくい・漏れる、便のコントロールの変化、股の間の感覚の低下が伴う場合は、今すぐ救急外来へ。すべてがそろうまで待つ必要はありません。
  • 大きなけが、明らかな変形、骨が見える傷、止まらない大量出血、足が急に白い・冷たい・感覚がない場合は、すぐに救急での評価が必要です。

重いけがや大量出血、安全に移動できない状態では119へ連絡してください。

当日中に評価を受けたいとき

  • けがの後に体重をかけられない、関節が急に動かせない場合は、今から受診先を確保してください。強い痛みで安全に移動できないときは救急での評価を優先します。
  • 急に強く痛み、赤い・熱い腫れがある場合や、発熱・悪寒を伴う強い痛みは当日の評価が必要です。熱がなくても、急な熱い腫れを様子見にしないでください。意識の変化や息苦しさ、著しい全身の不調がある場合は救急対応へ切り替えます。
  • 片脚が新たに腫れた、左右の太さが急に違ってきた場合は当日中に評価を受けてください。むくみや運動疲れと決めつけないことが大切です。
  • しびれや歩きにくさ、力の入りにくさが明らかに速く進んでいる場合は当日評価を優先します。突然・急激に始まった場合は、上の救急の目安を優先してください。
  • 膝が急に引っかかって伸ばせなくなった場合も当日相談し、無理に伸ばそうとしないでください。

お子さんが急に歩けない・脚をつけないとき

急に歩けなくなった、脚に体重をかけない、急に脚をかばう場合は、原則として当日中の評価が必要です。発熱、ぐったりしている、強い局所の痛み、大きな腫れ、変形、重大なけが、足が白い・冷たい、しびれや脱力などが伴う場合は、今すぐ救急評価を受けてください。重症感がある、安全に移動できない場合は119へ。病気の記事を読むために受診を遅らせないでください。

早めに相談したいとき

休んでも痛みが増す、夜の痛みが続く、腫れが大きくなる、理由の分からない体重の減少がある場合は早めにご相談ください。徐々に進むしびれや筋力の低下、歩き方の変化も、長く様子を見続けないことが大切です。夜の痛みだけで救急と決まるわけではありませんが、急速な悪化は上の目安を優先します。

動作・腫れ・引っかかりについて

立つとき、階段、歩き始めなど、痛みが出る場面は診察の手がかりになります。腫れや動かしにくさがある場合は、いつから、けがの前後か、休んでいるときにも痛むかをお伝えください。痛みの場所や年齢だけで原因は決まりません。

引っかかりやガクッとする感じにも、いくつかの背景があります。繰り返す不安定感は転びやすさにつながることもあるため、早めに相談しましょう。診察前に深くしゃがむ、ひねるなどして再現する必要はありません。

膝裏の痛みがあっても、腫れが急にふくらはぎへ広がったときは安全案内を優先してください。腰・お尻から脚へ続く痛みやしびれがある方には、背中・腰の症状のページも参考になります。
腰・お尻から続く症状がある方へ:背中・腰の症状

考えられる主な病気

ここでは膝の症状に関係する病気を短く紹介します。同じ症状でも原因は異なり、複数の状態が重なることもあります。

変形性膝関節症

関節の軟骨などに変化が生じ、膝の痛みや腫れ、動かしにくさにつながる病気です。立ち上がりや歩き始め、階段などで困ることがあります。年齢やレントゲンの変化だけで痛みの程度を決めず、診察で動きや生活への影響を確認します。運動や負担の調整、薬などを症状に合わせて検討します。

前十字靱帯損傷(ACL損傷)

膝を支える靱帯が傷つき、けがの後の腫れや、方向転換でのぐらつきにつながることがあります。症状だけで判断せず、受傷状況と診察から確認します。
前十字靱帯損傷について詳しく見る

半月板損傷

膝の中で負担を分散する半月板が傷つき、痛みや引っかかり、曲げ伸ばしの困難が生じることがあります。急なけがだけでなく年齢などに伴う変化もあり、治療は状態によって異なります。引っかかりだけで半月板の損傷とは断定できません。
半月板損傷について詳しく見る

成長期・お子さんの膝の相談

走る・跳ぶ動作で膝の下が痛む成長期のお子さんでは、オスグッド病が関係することがあります。競技中の痛みや成長期の膝の負担について知りたい方への案内です。
オスグッド病について

子どもが膝を痛がるときは、股関節の状態も確認することがあります。歩き方の変化や脚の付け根の違和感について保護者として相談したい場合は、股関節の病気であるペルテス病の記事も参考になります。
子どものペルテス病について

痛みだけでなく、成長に伴う脚の形が気になる場合はこちらもご覧いただけます。
子どものO脚・X脚について

年齢だけで相談先を決める必要はありません。急な歩行の変化は、上の受診目安を優先してください。

診察・検査で確認すること

痛む動作、けがの有無、腫れの経過を伺い、膝の動き、押すと痛む場所、安定性や歩き方を確認します。お子さんの膝痛や付け根の症状がある場合は、股関節も含めて診察します。

骨や関節の状態を調べるレントゲンなどを、診察結果に応じて選びます。半月板や靱帯などをさらに確認する必要がある場合は、連携医療機関でのMRIを検討します。全員にMRIが必要なわけではありません。

治療とリハビリテーションについて

痛みの原因や程度に合わせて、生活・運動の負担調整、薬、必要に応じた固定や注射などを検討します。専門的な治療が必要な場合は紹介も含めて相談します。すべての膝痛に同じ治療を行うわけではありません。

リハビリテーション

診察で必要性を判断し、動かせる範囲や筋力、歩き方などに応じて進めます。腫れや痛みが強い時期に、自己判断で無理に運動量を増やさないでください。診察後・治療中で、理学療法士によるリハビリの利用の流れを知りたい方への案内です。
リハビリテーションのご案内

膝の治療選択肢を知りたい方へ

変形性膝関節症などについて説明を受け、治療の選択肢を知りたい方には、ひざラジオ波治療の案内があります。膝が痛むという症状だけで適応が決まるものではなく、診察を踏まえて検討します。
ひざラジオ波治療について

別の場所が気になる方・専門の相談をご希望の方へ

競技への復帰やスポーツでの負担を相談したい方へ:
スポーツ外傷・障害のご案内

成長や日常の歩き方について保護者として相談したい方へ:
小児整形外科のご案内

交通事故、仕事中・通勤中のけがについて相談したい方へ:
交通事故・労災のご案内

よくあるご質問

膝が腫れている場合は受診した方がよいですか?

新しい腫れや繰り返す腫れは早めにご相談ください。急に熱く腫れ、強く痛む場合や発熱がある場合は当日の評価が必要です。脚全体の急な腫れや息苦しさがある場合は、安全節の目安を優先してください。

膝が引っかかるのは半月板のせいですか?

半月板が関係することはありますが、それだけとは限りません。診察で確認します。急に伸ばせなくなった場合は、無理に動かさず当日相談してください。

変形性膝関節症でも運動できますか?

状態に合った運動は治療の一部になります。ただし、腫れや痛み、膝の安定性によって適した内容が変わるため、診察で相談しながら調整します。

子どもの膝痛も相談できますか?

はい。運動や成長の背景に加え、歩き方や股関節も必要に応じて確認します。急に歩けない・脚をつけない場合は当日評価を優先し、発熱や強い痛みなどを伴う場合は救急での評価を受けてください。

膝ラジオ波治療について相談できますか?

治療選択肢についての相談として承ります。症状だけで受けられると決まるものではありません。診察結果やこれまでの治療を踏まえて検討します。

受診のご案内

症状の始まった時期、困る動作、けがや運動の背景をお伝えください。相談先に迷う場合も、通常の受診方法をご確認いただけます。

予約・受診方法を確認する

症状・部位から選び直す

救急の目安に当てはまる場合は、通常の予約や当院の診療開始を待たず、救急での対応を優先してください。