股関節・足の付け根の症状

歩き出すと脚の付け根が痛い、靴下をはきにくい、お子さんの歩き方が気になる。股関節の周りの症状は、痛む場所だけでなく、動きやすさや歩き方の変化も手がかりになります。桜台わいわい整形外科では、日常の困りごとや成長の背景を伺い、必要な評価につなげます。

大きなけがの後に変形がある、脚が白い・冷たい・感覚がない場合は、今すぐ救急での評価が必要です。突然の手足のしびれや片側の脱力、脚の腫れに胸痛・息苦しさを伴う場合は119へ連絡してください。

このような症状はありませんか?

よくあるご相談

  • 脚の付け根が痛い
    脚と胴体の境目の前側に痛みを感じます。
  • 股関節の横が痛い
    脚の付け根の外側や、お尻の横に痛みがあります。
  • 歩くと脚の付け根が痛い
    歩行や階段で脚の付け根が痛みます。
  • 靴下をはく動きがつらい
    脚を上げる、曲げるなどの動作で、付け根が痛んだり動かしにくかったりします。
  • 脚を開きにくい
    脚を開くと付け根が痛む、動かしにくいと感じます。
  • 脚を引きずって歩く
    痛みや違和感で、片脚をかばうように歩きます。

このような変化もご相談ください

  • お尻の横が痛い
    お尻の外側が、歩くときや横向きで寝るときに痛みます。
  • 子どもが脚を痛がる
    付け根・太もも・膝などを痛がり、場所をうまく説明できないことがあります。

受診を急ぐ症状・早めに相談したい症状

急な変化は、痛む場所や病名を調べることより受診の時期を優先してください。ご自身や保護者だけで原因を見分ける必要はありません。

今すぐ救急での評価が必要なとき

  • 大きな外傷後の強い痛みや明らかな変形、骨が見える傷・止まらない出血、脚が白い・冷たい・感覚がない場合。
  • 突然、手足がしびれる、片側に力が入らない場合は、症状が治まっても119へ連絡してください。急な脱力で歩けない、両脚に新しいしびれや脱力が出た場合も救急評価が必要です。
  • 腰や脚の症状とともに、尿が出ない・漏れる、便のコントロールや股の間の感覚に新しい変化が出た場合。
  • 脚の腫れ・痛みに胸痛や息苦しさを伴う場合は119へ連絡してください。

救急評価が必要な状態で安全に移動できないときや、全身状態が悪いときは119を利用してください。

当日中の評価を優先したいとき

  • けがの後、痛くて脚に体重をかけられない、急に動かせなくなった場合。大きな外傷、変形、移動が危険な状態は上の救急の目安を優先します。
  • 股関節周辺に急な熱感・赤み・腫れや強い痛みがある、発熱や悪寒を伴う場合。発熱がないから安心とは限りません。意識の変化や息苦しさなど全身状態が悪ければ救急対応が必要です。
  • 太もも・ふくらはぎなど、片脚が急に腫れて痛む、熱をもつ場合。
  • 突然ではなくても、しびれや力の入りにくさ、歩きにくさなどが短い間に明らかに悪化する場合。急な脱力・歩行不能は救急評価を優先します。
  • 脚の付け根に痛むふくらみがある場合や、付け根の症状に腹痛・吐き気・嘔吐を伴う場合。突然の激しい腹痛や強い腹痛が続く場合は119へ連絡してください。

お子さんが急に歩けない・脚をつけないとき

急に脚をかばう、歩けない、体重をかけられない場合は、原則として当日中に評価を受けてください。小児の疾患記事を読むために受診を遅らせないでください。

これに発熱、ぐったりするなど明らかな全身状態不良、強い局所の痛み、著しい腫れ、変形、大きなけが、手足が白い・冷たい、しびれや脱力などの神経症状、安全に移動できないほどの状態を伴う場合は、今すぐ救急での評価を優先します。119が必要かは重症度や全身状態に応じて判断し、無理に移動させないでください。

早めに受診したいとき

脚を引きずる変化や、お子さんの脚の痛みが続く場合は、早めにご相談ください。急な変化ではなくても、しびれや筋力、歩き方が徐々に変わってきた場合は受診を先延ばしにしないでください。緩やかな変化を一律に当日受診とするものではありません。

安静でも悪化する痛み、続く夜間痛、大きくなるふくらみ、理由の分からない体重減少がある場合も早めの評価が必要です。急速に悪くなる場合や強い全身症状がある場合は当日の評価を優先します。

当日の評価が必要な場合は、今から受診先へ相談してください。当院が休診の場合も、診療開始を待たず、その時に受診できる医療機関へ相談してください。

脚の付け根の痛み・動かしにくさについて

股関節は、骨盤と太ももの骨をつなぐ関節です。歩行や階段、靴下をはく動作などで負担がかかります。関節そのもののほか、周りの組織が痛みに関係することもあり、付け根が痛いというだけでは原因は決まりません。

前側、外側、お尻の横など、どこが気になるか、動き始めと歩き続けたときで違いがあるかをお聞かせください。痛みが少なくても、動かしにくさで生活に支障がある場合は相談できます。原因を確かめようと無理に脚を開いたり、痛い動作を繰り返したりしないでください。

運動中に痛む場合は、競技、練習量の変化、痛みの出る場面も確認します。競技への復帰や運動負荷を知りたい方は「スポーツ外傷・障害のご案内」も参考にできます。運動中の痛みを、特定のけがと決めつける案内ではありません。

考えられる主な病気

成人の股関節の相談で確認する病気の例です。症状と病名を一対一に対応させるものではなく、診察や必要な検査と合わせて考えます。

変形性股関節症

股関節の軟骨が傷み、関節に変化が生じる病気です。脚の付け根の痛みや動かしにくさが出て、歩行、階段、靴下をはく動作などに影響することがあります。画像の変化だけでなく、痛みの程度や日常生活で何に困っているかを確認し、治療を検討します。

成人の臼蓋形成不全

太ももの骨の頭を受ける骨盤側の覆いが浅い状態です。股関節に負担が集中し、付け根の痛みや、将来の関節の傷みに関係することがあります。ただし、見つかった方すべてに同じ症状や経過があるわけではありません。成人での症状や関節の状態に合わせて評価します。

お子さんの脚の痛み・歩き方が気になるとき

子どもは、股関節に関係する痛みを太ももや膝の痛みとして伝えることがあります。保護者の方が気づいた歩き方、遊び方、左右の違いなども診察の手がかりです。お子さんも、この股関節のページから相談できます。

以下は成長や健診、歩き方の相談に関係する既存の案内です。症状だけで病名を選ぶための一覧ではありません。

  • 発育性股関節形成不全:乳幼児の股関節の発育や安定性に関係する状態です。脚の開きにくさに加えて、成長や健診の指摘について保護者として知りたい場合に「発育性股関節形成不全(小児)について詳しく見る」をご案内します。ご家庭で脚を無理に開いて確かめないでください。
  • 単純性股関節炎:子どもの股関節に一時的な炎症が起こり、脚の痛みやかばう歩き方につながることがあります。ただし、急な歩行の変化をこの病気と自己判断しないでください。医療者の評価を優先したうえで、保護者として病気について知りたい方は「単純性股関節炎について詳しく見る」を参考にできます。
  • ペルテス病:成長期に、太ももの骨の頭の血流に関係して骨に変化が生じる病気です。脚をかばう、付け根・太もも・膝を痛がる場合などに診察で確認します。こうした症状と成長の背景について保護者として知りたい方へ:「ペルテス病について詳しく見る
  • 内股歩行・外股歩行:従来からの足先の向きや歩き方についての相談です。急に脚をかばう変化とは分けて考えます。成長に伴う歩き方を保護者として知りたい方へ:「小児の内股歩行・外股歩行について詳しく見る

成長や健診、日常の歩き方をまとめて相談したい方には「小児整形外科のご案内」もあります。年齢だけで読むページを限定するものではありません。

診察・検査で確認すること

痛みの場所、始まった時期、けがや運動との関係、歩き方、生活で困る動作を伺います。股関節の動きや痛む範囲を確認し、必要に応じて腰や膝、筋力・感覚なども調べます。お子さんの場合は成長や健診の経過も大切にします。

レントゲンは骨や関節の形を確認する手がかりです。エコーで関節周辺の状態を確認することもありますが、それだけで必ず原因が分かるわけではありません。診察の結果、さらに確認が必要な場合には連携医療機関でのMRIなどを検討します。年齢や症状に応じて検査を選び、全員に同じ検査を行うものではありません。

治療とリハビリテーションについて

治療は原因、年齢、関節の状態や生活への影響によって異なります。活動の負担調整や薬などを検討し、必要な場合は専門的な治療に向けて連携医療機関へ紹介します。痛みを我慢したストレッチや運動を、一律に勧めることはありません。

リハビリテーション

診察で必要性と運動を行ってよい状態かを確認したうえで、理学療法士による運動器リハビリテーションを検討します。歩き方や生活動作など、その方の困りごとに合わせて進めます。原因が分からない痛みや急な歩行の変化は、まず診察で確認します。

診察後・治療中のリハビリや、利用の流れを知りたい方へ:「リハビリテーションのご案内

別の場所が中心の方・けがの背景がある方へ

腰やお尻の中央から脚へ症状が続く場合は「背中・腰の症状を見る」も参考にしてください。特徴を説明しにくいお尻の痛みも、背中・腰のページを仮の相談入口にできます。腰が原因と決めるものではありません。

付け根より太ももに限った症状が中心の方へ:「太ももの症状を見る

交通事故後、仕事中・通勤中のけがについて受診手順を知りたい方へ:「交通事故・労災での受診について

よくあるご質問

脚の付け根が痛いのは、股関節が原因ですか?

股関節が関係することはありますが、周りの組織や別の場所が関係する場合もあります。痛む位置や動作だけで自己判断せずご相談ください。腹痛や痛むふくらみを伴う場合などは、このページの受診の目安も確認してください。

股関節が硬いだけでも相談できますか?

はい。靴下をはく、脚を開くなどの動作に困っていれば、痛みが強くなくてもご相談ください。いつから変化したか、左右差があるかを確認します。無理に開いて柔らかくしようとする必要はありません。

子どもが急に脚をつかないときは、様子を見てもよいですか?

原則として当日中に評価を受けてください。発熱、強い痛み、ぐったりしているなどの重症徴候を伴う場合は救急評価を優先します。単純性股関節炎などと自己判断せず、上の安全節を参考に受診してください。

内股で歩いています。すぐに治療が必要ですか?

成長とともに変わることもあり、すべてのお子さんに治療が必要なわけではありません。以前からの歩き方か、痛みや急な変化があるかを分けて確認します。急に脚をかばう状態を、内股だからと考えて待たないでください。

スポーツ中の付け根の痛みも相談できますか?

はい。練習量や動作、痛みが続く期間、競技への復帰希望もお伝えください。運動負荷との関係を確認し、評価の結果に応じて対応を考えます。強いけがや急に体重をかけられない状態では、競技復帰の相談より受診の時期を優先してください。

受診のご案内

歩行や着替えで困ること、お子さんのいつもと違う動きなど、気になったことをお伝えください。場所をうまく説明できなくても構いません。

通常の受診方法を知りたい方へ:「予約・受診方法を確認する

場所を選び直したい方へ:「症状・部位から選び直す

救急の目安に当てはまる場合は、通常の予約や当院の診療開始を待たず、救急での対応を優先してください。