足首を動かすと痛い、足の裏や指がしびれる、靴を履くとつらいなど、足の症状は歩行や日常生活に影響します。ひねった後の痛みだけでなく、形の変化や傷の相談も含め、気になる場所と経過を確認します。症状だけで病名を決める必要はありません。
足が急に白い・冷たい・感覚がない、大きなけがで変形している、出血が止まらない場合は、通常予約より救急対応を優先してください。胸痛・息苦しさを伴う脚の腫れや痛みでは119へ。
このような症状はありませんか?
足首が痛い
足首を動かす、歩くなどで痛みます。
足の裏が痛い
土踏まずや足の裏の一部が痛みます。
かかとが痛い
かかとの下や後ろが、歩くときなどに痛みます。
足の甲・足指が痛い
足の甲や指が、靴を履くときや歩くときなどに痛みます。
足の裏・足指がしびれる
足の裏や指にピリピリ感、感覚の鈍さがあります。
足・足首が腫れる
足の甲や足首がふくらむ、靴がきつく感じる状態です。
足首がぐらつく
歩行時などに足首が不安定で、ひねりそうに感じます。
足や足指の形が気になる
足指の曲がりや、足の形が気になる状態です。
足に傷があり痛い
靴ずれやけがなどで、足に傷があります。
受診を急ぐ症状・早めに相談したい症状
次の目安は、病名をご自身で判断するためのものではありません。受診の時期に迷うときも、症状と起こった時刻を医療機関へお伝えください。
今すぐ救急での対応が必要なとき
- 突然、手足がしびれた、片側に力が入らなくなった場合は119へ。いったん治まっても通常の予約を待たないでください。
- 脚の腫れや痛みに胸痛・息苦しさが加わった場合も119へ連絡してください。
- 急に脚の力が入らない、歩けなくなった、両脚に新たなしびれや脱力がある場合は、今すぐ救急評価を受けてください。
- 腰や脚の症状に、新しく尿が出にくい・漏れる、便のコントロールの変化、股の間の感覚の低下が伴う場合は、今すぐ救急外来へ。すべてがそろうまで待つ必要はありません。
- 大きなけが、明らかな変形、骨が見える傷、止まらない大量出血、足が急に白い・冷たい・感覚がない場合は、すぐに救急での評価が必要です。
- けがや固定の後などに、強い痛みとパンパンに張る感じが急速に増す場合は、今すぐ救急評価を受けてください。いつもの運動後の張りとは分けて考え、痛みを確かめるために伸ばさないでください。
重いけがや大量出血、安全に移動できない状態では119へ連絡してください。
当日中に評価を受けたいとき
- けがの後に体重をかけられない、関節が急に動かせない場合は、今から受診先を確保してください。強い痛みで安全に移動できないときは救急での評価を優先します。
- 急に強く痛み、赤い・熱い腫れがある場合や、発熱・悪寒を伴う強い痛みは当日の評価が必要です。熱がなくても、急な熱い腫れを様子見にしないでください。意識の変化や息苦しさ、著しい全身の不調がある場合は救急対応へ切り替えます。
- 片脚が新たに腫れた、左右の太さが急に違ってきた場合は当日中に評価を受けてください。むくみや運動疲れと決めつけないことが大切です。
- しびれや歩きにくさ、力の入りにくさが明らかに速く進んでいる場合は当日評価を優先します。突然・急激に始まった場合は、上の救急の目安を優先してください。
- 深い傷、赤み・腫れ・膿などが気になる傷、感覚が低下している足の傷は当日相談してください。大量出血や骨が見える傷は、上の救急の目安に当たります。
お子さんが急に歩けない・脚をつけないとき
急に歩けなくなった、脚に体重をかけない、急に脚をかばう場合は、原則として当日中の評価が必要です。発熱、ぐったりしている、強い局所の痛み、大きな腫れ、変形、重大なけが、足が白い・冷たい、しびれや脱力などが伴う場合は、今すぐ救急評価を受けてください。重症感がある、安全に移動できない場合は119へ。病気の記事を読むために受診を遅らせないでください。
早めに相談したいとき
休んでも痛みが増す、夜の痛みが続く、腫れが大きくなる、理由の分からない体重の減少がある場合は早めにご相談ください。徐々に進むしびれや筋力の低下、歩き方の変化も、長く様子を見続けないことが大切です。夜の痛みだけで救急と決まるわけではありませんが、急速な悪化は上の目安を優先します。
歩くと痛い・しびれる・ぐらつくとき
足首、足の裏、かかと、足指では負担のかかり方が異なります。履いている靴、歩く量、けがのきっかけ、朝や休息後の変化などを伺います。足の裏の痛みがすべて同じ病気とは限りません。
足指付近だけがしびれるのか、足全体か、腰・お尻から続いているかも大切な情報です。局所の神経の病気に一律に当てはめず、筋力や感覚と併せて確認します。突然のしびれや脱力では安全節を優先してください。
足首をひねった後にぐらつきが残る場合は、歩き方や支える機能を評価します。ご自身で繰り返しひねって確かめず、腫れや歩行の困難がある場合は受診を相談してください。
考えられる主な病気
足底腱膜炎
足の裏のアーチを支える組織に負担がかかり、かかとの下などが痛む状態です。朝の歩き始めや休んだ後に痛むことがありますが、その特徴だけで診断はできません。押すと痛む場所や足の動き、日常の負担を確認し、必要な対応を検討します。
外反母趾
足の親指が人差し指側へ曲がり、付け根の出っ張りが靴に当たって痛むことがあります。形の変化と痛みの強さは必ずしも一致しません。靴の当たり方や歩行への影響を確認し、負担の調整などを相談します。形だけで手術が必要と決まるわけではありません。
成人期扁平足
成人になって足のアーチが低くなり、足の内側の痛みや歩きにくさにつながることがあります。足を支える腱などの働きも確認し、形の変化がいつからか、症状が進んでいるかを伺います。子どもの成長途中の扁平足とは分けて、対応を検討します。
モートン病
足指の付け根付近で神経が刺激され、痛みやしびれを感じる病気です。靴や歩行時の負担との関係、感覚の範囲などを確認します。足全体のしびれをすべてこの病気と考えることはできず、腰から続く症状などがあれば併せて評価します。
足関節捻挫
足首をひねるなどして、関節を支える靱帯が傷つくけがです。骨折などと症状が似る場合があり、痛みや腫れだけで捻挫と決めることはできません。診察後の詳しい説明はこちらを参考にできます。
足関節捻挫について詳しく見る
運動や反復負荷があり、足の甲・足指の痛みが続く場合には、疲労骨折が関わることもあります。負荷の経過や必要な検査を相談するための案内です。
疲労骨折について
お子さんの土踏まずや足の形について、成長・健診の背景から相談したい場合は、小児の扁平足の記事をご覧いただけます。成人期の状態と同じものとして扱わず、痛みや動きも確認します。
子どもの扁平足について
診察・検査で確認すること
痛む場所と動作、腫れや傷の経過を伺い、歩き方、関節の動き、筋力・感覚、足の色や温かさなどを確認します。傷がある場合は深さや感染を疑う変化も評価し、必要な対応先を判断します。
レントゲンで骨や関節を、必要に応じてエコーで腱などを確認します。さらに調べる必要がある場合は、連携医療機関でのMRIを検討します。検査は診察に応じて選び、すべての足の痛みにMRIを行うわけではありません。
治療とリハビリテーションについて
状態に応じて靴や活動の負担調整、薬、固定などを検討します。専門的な治療が必要な場合は紹介も含めてご相談します。傷がある場合や急な腫れがある場合は、運動やセルフケアを始める前に評価が必要です。
リハビリテーション
診察後に必要性を判断し、足首の動きや筋力、バランス、歩行などを確認して進めます。痛みが軽くなっても、すぐに競技へ戻れるとは限りません。治療中の方や、診察後に利用の流れを知りたい方への案内です。
リハビリテーションのご案内
別の場所・むくみ・専門の相談について
- すね・ふくらはぎへ続く症状がある場合:すね・ふくらはぎの症状
- 腰・お尻から足へ続く痛みやしびれがある場合:背中・腰の症状
以前から続くむくみについて、相談先を知りたい方への案内です。急な片脚の腫れには使わず、胸痛・息苦しさなどがあれば安全節を優先してください。
むくみでお困りの方へ
競技や運動負荷、復帰について相談したい方へ:
スポーツ外傷・障害のご案内
成長や日常の動きを保護者として相談したい方へ:
小児整形外科のご案内
交通事故や仕事中・通勤中のけがについて相談したい方へ:
交通事故・労災のご案内
よくあるご質問
足首をひねったら受診した方がよいですか?
痛みや腫れが続く場合は相談してください。体重をかけられない場合は当日評価が必要です。変形や足の色・感覚の異常があれば、救急対応を優先してください。
足の裏の痛みは足底腱膜炎ですか?
その可能性はありますが、痛む場所だけでは決まりません。歩き始めや靴との関係、診察所見から確認します。
足のしびれは腰から来ることがありますか?
腰が関わることも、足の周囲が関わることもあります。しびれの広がりや筋力・感覚を診察で確認します。突然の発症や脱力は、通常の相談より救急の目安を優先してください。
大人の扁平足と子どもの扁平足は同じですか?
成長途中の足と、成人期に変化してきた足では評価の視点が異なります。形だけで治療を決めず、痛みや動き、経過を確認します。
足の傷も相談できますか?
傷の状態を確認し、必要な対応をご案内します。深い傷、感染を疑う変化、感覚が低下している足の傷は当日相談してください。大量出血や骨が見える傷は救急対応が必要です。
受診のご案内
症状の始まった時期、困る動作、けがや運動の背景をお伝えください。相談先に迷う場合も、通常の受診方法をご確認いただけます。
救急の目安に当てはまる場合は、通常の予約や当院の診療開始を待たず、救急での対応を優先してください。
