首が痛い、動かしにくい、肩や腕まで痛むなど、首の症状にはさまざまな現れ方があります。痛む場所やしびれの広がり、日常生活で困っていることを診察で確認し、一人ひとりの状態に合わせて対応を考えます。
突然の手足のしびれや片側の力の入りにくさ、急な胸・背中の激痛や息苦しさがある場合は、通常の予約を待たず119番へ連絡してください。
このような症状はありませんか?
主な症状
- 首が痛い
首の後ろや横が痛む状態です。 - 首を動かすと痛い
振り向く、上を向くなど、首を動かすと痛んだり動かしにくくなったりします。 - 首すじがこる
首すじが張る、重い、こわばるといった状態です。 - 首から肩・腕にかけて痛い
首の痛みとともに、肩や腕にも痛みを感じる状態です。 - 首の痛みと腕・手のしびれ
首の痛みと、腕や手のピリピリ感・感覚の鈍さが一緒にあります。
あわせて気になる症状
- 首から肩甲骨まで痛い
首から肩甲骨の内側あたりにかけて痛みます。 - 手先が使いにくくなった
ボタンを留める、文字を書くなどが以前よりしにくい状態です。
しびれが続く・繰り返す場合や、手先の使いにくさがある場合は早めにご相談ください。突然の変化や急速な悪化がある場合は、次の受診目安を優先してください。
受診を急ぐ症状・早めに相談したい症状
今すぐ救急での対応が必要な症状
突然の手足のしびれ、片側の腕や脚に力が入らない状態、胸・背中の急な激痛や息苦しさは、119番へ連絡してください。突然の症状は、いったん治まっても様子見に戻さないでください。
また、次のような場合は通常の予約を待たず、今すぐ救急で評価を受けてください。
- 急に力が入らなくなった、急に歩けなくなった、両脚に新たなしびれや脱力がある。
- 腰や脚の症状もあり、新たに尿が出にくい・漏れる、便をうまくコントロールできない、股の間の感覚が鈍いなどの変化がある。
- 大きな事故の後に首が強く痛む。明らかな変形、深い傷や止まらない大量の出血、手足が急に白い・冷たい・感覚がない状態がある。
- 首の硬さ・動かしにくさに、強い頭痛や発熱、意識の変化などを伴う。
すべての症状がそろう必要はありません。重いけが、大量出血、意識・呼吸の異常がある場合や、安全に移動できない場合は119番へ連絡してください。
当日の評価を優先したい症状
突然の発症ではなくても、手先の使いにくさ、歩きにくさ、力の入りにくさ、しびれが明らかに急速に進んでいる場合は、当日の評価を優先してください。上の救急条件に当てはまる場合は、救急での対応が先です。
当日とは、今から受診先を確保する目安です。夜間・休診時も翌診療日まで待つという意味ではなく、対応できる医療機関や救急外来へ相談してください。
早めに相談したい症状
手先の細かな動作、歩き方、しびれ、力の入り方が徐々に変わっている場合は、早めに受診してください。すべてを当日受診とするわけではありませんが、長く放置しないことが大切です。
休んでも痛みが増す、夜の痛みが続く、腫れが大きくなる、理由なく体重が減っている場合も早めにご相談ください。急速な悪化や強い全身症状があれば、当日または上の救急目安を優先します。
ここに書かれた症状がないことだけで、安全と判断することはできません。いつもと違う、判断に迷う場合も受診先にご相談ください。
首の痛み・こりについて
同じ姿勢での作業や首まわりの筋肉への負担が、痛みやこりに関係することがあります。朝起きて首が動かしにくい、いわゆる「寝違え」のような症状もありますが、感じ方だけで原因は決まりません。
症状を確かめようと、無理に首を反らしたり、痛む方向へ繰り返し動かしたりする必要はありません。どんなときにつらいか、いつから続いているかを診察時にお伝えください。転倒や衝突など、けがの後に始まった場合は、その状況も確認します。
首から肩・腕に痛みやしびれがあるとき
首と腕へ向かう神経の関係だけでなく、肩・肘・手の状態も確認することがあります。痛みやしびれがある場所だけで、原因を決めることはできません。
首から続いているのか、手や指が中心なのか、日常のどの動作で困るのかが診察の手がかりになります。うまく説明できなくても、気になる場所を示していただければ構いません。
首よりも肩甲骨の間や背中の痛みが中心の場合は、「背中・腰の症状」も読む候補になります。
考えられる主な病気
症状の背景を知るための紹介です。当てはまる症状があっても、このページだけで病名を判断することはできません。
首から肩・腕へ広がる症状と関係する「頚椎症性神経根症」
首から肩・腕・手へ広がる痛みやしびれには、首で枝分かれする神経への圧迫や刺激が関係することがあります。加齢に伴う首の骨や椎間板の変化によるものを、頚椎症性神経根症と呼びます。症状の広がりや診察所見を確認し、必要な検査とあわせて判断します。
手先や歩き方の変化と関係する「頚椎症性脊髄症」
手先の作業がしにくい、歩き方が変わったといった症状には、首の中を通る脊髄への圧迫が関係することがあります。頚椎症性脊髄症は、その背景の一つです。首の痛みだけから決める病気ではありません。変化の進み方に応じて、前の受診目安を優先してください。
診察・検査で確認すること
いつから症状があるか、けがの有無、痛む場所、しびれの広がり、生活で困る動作を伺います。必要に応じて首や腕の動き、力の入り方、感覚、反射、歩き方などを確認します。
レントゲンは骨の並びや変化を確認する検査ですが、神経や脊髄の状態をすべて判断できるものではありません。画像に変化があっても、それだけで症状の原因とは決めず、診察結果とあわせて考えます。
MRIは、診察の結果、必要に応じて連携医療機関で検討します。すべての方に行う検査ではありません。
治療とリハビリテーションについて
状態に合わせて治療を考えます
診察の結果に応じて、薬による痛みの緩和や、日常生活で負担のかかる動作の調整などを検討します。治療内容は原因や症状の強さ、生活への影響によって異なります。
力の入りにくさや歩き方の変化が進む場合などは、運動や薬だけで様子を見続けず、専門的な評価や手術を含む治療の検討が必要になることもあります。
リハビリは診察後に必要性を判断します
当院では理学療法士による運動器リハビリテーションを行っています。診察で適しているかを確認し、必要な方には状態に合わせて運動や動作の練習などを検討します。首の痛みやしびれがある方全員に行うものではありません。
診察後・治療中の方や、利用の流れを知りたい方へ:
首以外の症状が中心の方へ
次のページも読む候補になります。痛む場所を選ぶ案内であり、原因を診断するものではありません。
- 肩そのものや、肩を動かしたときの痛みが中心:肩の症状を見る
- 肘周辺から前腕の肘寄りがつらい、肘の周辺から手にしびれを感じる:肘の症状を見る
- 手・指が主な場所で、しびれや使いにくさが気になる:手・手首・指の症状を見る
首から腕へ続く症状がある場合は、そのことも診察でお伝えください。場所を選べなくても、受診をためらう必要はありません。
よくあるご質問
肩こりも整形外科で相談できますか?
はい。首すじや肩のこりが続く、生活で困るといった場合もご相談ください。こり以外の症状や、首・肩の動きも確認します。
首が痛くなくても手がしびれることはありますか?
あります。首の痛みの有無だけでは原因を判断できないため、しびれる場所や経過を確認します。突然のしびれは、前の救急案内を優先してください。
レントゲンで原因は分かりますか?
骨の変化などを確認できますが、それだけでは分からないこともあります。診察所見とあわせ、必要な追加検査を検討します。
MRIは受けられますか?
診察の結果、必要に応じて連携医療機関で検討します。まずは症状やこれまでの経過をご相談ください。
リハビリは受けられますか?
診察で必要性と安全性を確認して判断します。まだ評価を受けていない痛み・しびれ・力の入りにくさは、まず診察でご相談ください。
寝違えは受診した方がよいですか?
痛みが強い、改善しない、繰り返す、生活に支障がある場合はご相談ください。しびれや手先の変化、発熱などがある場合は、寝違えと決めつけず、前の受診目安に沿って対応してください。
受診のご案内
桜台わいわい整形外科では、整形外科専門医が診察します。「いつから」「どこが」「どの動作でつらいか」に加え、しびれや手先の使いにくさ、けがのきっかけがあればお伝えください。
ご相談の背景に応じたご案内
- 競技への復帰や運動負荷について相談したい方:スポーツ外傷・障害のご案内
- お子さんの成長や日常の動きについて、保護者として相談したい方:小児整形外科のご案内
- 交通事故後、仕事中・通勤中のけがで受診手順を知りたい方:交通事故・労災での受診について
スポーツ中の症状やお子さんの症状も、この首のページからご相談いただけます。
通常の受診方法を知りたい方へ:予約・受診方法を確認する
気になる場所を選び直したい方へ:症状・部位から選び直す
救急の目安に当てはまる場合は、通常の予約や当院の診療開始を待たず、救急での対応を優先してください。
