走る、跳ぶ、膝をつく動作で、膝のお皿の少し下が痛む。成長期にはオスグッド病が関係することがあります。ただし、スポーツをしているお子さまの膝痛が、すべてオスグッド病とは限りません。
オスグッド病が起こる場所
膝のお皿からすねにつながる「膝蓋腱」という丈夫な組織の付け根付近に、痛みが起こります。すねの上部にある骨の出っ張り周辺が気になったり、運動時に痛んだりします。
主に身長が伸びる成長期にみられ、走る・跳ぶなどの負担が関係します。スポーツを多くするお子さまにみられますが、運動量だけでは判断できません。AAOS OrthoInfo:Osgood-Schlatter Disease
けがや足の引きずりを、オスグッドと決めないで
転倒や衝突の後に痛む、明らかに腫れている、強い痛みがある、足を引きずる場合は、別のけがや病気も確認します。太ももや脚の付け根も気になるときは、そのことを診察で伝えてください。
股関節の病気でも膝が痛むことがあります。痛い場所やスポーツ歴だけで自己判断しないことが大切です。日本小児整形外科学会:跛行
急な症状がある場合は、本日中を目安に医療機関へご相談ください。
特に、歩けない・足に体重をかけられない、発熱を伴う強い痛み、ぐったりしている場合などは、できるだけ早く医療機関へご相談ください。
診療時間外は救急外来などへの相談をご検討ください。
診察では何を確認する?
痛む場所、始まった時期、競技や練習量をお聞きします。膝の状態を診察し、他の原因も考えられる場合などにはレントゲンを検討します。家庭で骨の出っ張りを何度も押して確かめる必要はありません。AAOS OrthoInfo:Osgood-Schlatter Disease
スポーツは、痛みと動きを見ながら調整します
治療では痛みを抑え、膝にかかる負担を調整します。運動をどの程度続けられるかは症状によって異なり、一律に「続けてよい」「完全に休む」とは決めません。
診察後に負担を調整し、必要に応じてストレッチなどを取り入れます。痛みで足を引きずる、休んでいても強く痛む場合は、運動を中断して再評価を受けてください。復帰の時期は担当医と相談します。AAOS OrthoInfo:Osgood-Schlatter Disease Cambridge University Hospitals NHS Foundation Trust:Osgood-Schlatter disease
成長が落ち着くにつれて症状が軽くなることが多いものの、痛みが長引いたり、骨の出っ張りが残ったりする場合があります。改善を待つ間も、続く痛みを我慢して練習させず、負担を調整します。Cambridge University Hospitals NHS Foundation Trust:Osgood-Schlatter disease
家庭・学校・チームで共有したいこと
練習中だけでなく、終わった後や翌朝の痛みも記録しましょう。痛みを隠して練習を続けず、保護者と指導者に伝えられるようにします。
診察では、休む必要のある動作や、続けられる活動を相談してください。自己流の強いストレッチや、痛みを我慢させる練習は避けます。
よくある質問
成長痛と同じですか?
同じ言葉として扱うものではありません。運動で出る膝下の局所的な痛みを、単に成長痛と考えて放置しないでください。
スポーツをしていなければオスグッドではありませんか?
運動量が少ないお子さまにもみられます。症状と診察所見を合わせて判断します。
どのくらいで運動に戻れますか?
痛みの程度や競技、負担のかかり方で異なります。日数だけで決めず、動きと運動後の状態を確認して復帰を相談します。
出っ張りがあると手術になりますか?
出っ張りだけで手術が決まるわけではありません。まずは症状や機能を確認し、負担の調整などを検討します。症状が続く場合は、原因と必要な対応を改めて評価します。
桜台わいわい整形外科でのご相談
伊丹市の桜台わいわい整形外科では、小児の整形外科症状を診察しています。症状や診察の結果から必要な検査を検討し、専門的な評価・治療が必要な場合は専門医療機関をご紹介します。
膝の痛みを我慢して練習する前に、運動量をご相談ください。
関連する情報
小児整形外科の症状ナビでは、体の場所や気になる様子から関連情報を探せます。症状ナビへ戻る。
医学的確認に用いた資料
この記事の説明を確認するために参照した資料です。
主Source:日本スポーツ整形外科学会:スポーツ損傷シリーズ1「オスグッド病」(PDF)
補助:AAOS OrthoInfo:Osgood-Schlatter Disease(英語)
補助:Cambridge University Hospitals:Osgood-Schlatter disease(英語)
