数日前までは普通に歩いていたのに、脚を痛がったり、足を引きずったりする。単純性股関節炎でみられることがありますが、感染症など急いで治療する病気との区別が必要です。記事だけで判断せず、診察を受けてください。
発熱・歩けない・強い痛みは受診を優先
急な症状がある場合は、本日中を目安に医療機関へご相談ください。
特に、歩けない・足に体重をかけられない、発熱を伴う強い痛み、ぐったりしている場合などは、できるだけ早く医療機関へご相談ください。
診療時間外は救急外来などへの相談をご検討ください。
発熱と足の引きずりがある場合に、「股関節の風邪だから」と考えて様子をみないでください。細菌が関節に感染する化膿性関節炎などの確認が必要です。熱がない場合でも、感染症を完全には除外できません。Royal Children’s Hospital:The limping or non-weight bearing child
単純性股関節炎とは
股関節の内側を覆う膜に、一時的な炎症が起こる状態です。幼児期から小学校低学年に多く、脚の付け根だけでなく、太ももや膝の痛みとして現れることがあります。風邪の後にみられることもありますが、直前の風邪だけで病名は決まりません。日本小児整形外科学会:跛行 Royal Children’s Hospital:Transient synovitis (irritable hip)
どのように調べるのでしょうか
発熱、痛みの強さ、体重をかけられるか、けがの有無などを確認します。股関節の動きも診察し、必要に応じてレントゲン、エコー、血液検査などを検討します。
エコーで関節に水がたまっていても、それだけで単純性股関節炎と感染症を区別することはできません。診察や検査結果を合わせて判断し、感染などが疑われる場合は速やかに専門医療機関で評価します。Royal Children’s Hospital:The limping or non-weight bearing child
診断後の治療と過ごし方
診察で単純性股関節炎と判断された場合は、痛む間の安静や、必要に応じた痛み止めなどで経過をみます。多くは数日で改善に向かい、1〜2週間ほどで症状が落ち着きますが、個人差があります。
これは診察後の経過の目安です。未受診の状態で1〜2週間待つという意味ではありません。痛みや歩行の状態に合わせ、担当医が指示した時期に再診してください。Royal Children’s Hospital:Transient synovitis (irritable hip)
再び相談してほしい変化
診断後も、発熱、新たな荷重困難、強まる痛みがあれば早急にご相談ください。改善が始まらない場合や、痛み・足の引きずりが残る場合も、再評価が必要です。数週間そのまま待たないでください。
症状が続くときには、ペルテス病なども含めて原因を見直します。痛みが軽くなっただけで、予定された診察を中断しないようにしましょう。日本小児整形外科学会:跛行
よくある質問
膝が痛いと言っていても、股関節炎のことがありますか?
あります。股関節の症状を太ももや膝の痛みとして感じる場合があります。膝だけを見て原因を決めず、診察で確認します。
熱がなければ単純性股関節炎ですか?
そうとは限りません。発熱の有無だけで感染症や他の病気との区別はできません。
登園・登校やスポーツはいつからですか?
無理なく歩けるかを確認し、担当医と相談してください。スポーツなど負担の大きい活動は、症状がなくなり回復してから再開を相談します。痛み止めで動けることだけを復帰の基準にはしません。Royal Children’s Hospital:Transient synovitis (irritable hip)
抗菌薬が必要ですか?
単純性股関節炎そのものは細菌感染の治療とは異なります。ただし感染症が疑われる場合は検査・治療方針が変わるため、医師の判断が必要です。
桜台わいわい整形外科でのご相談
伊丹市の桜台わいわい整形外科では、小児の整形外科症状を診察しています。症状や診察の結果から必要な検査を検討し、専門的な評価・治療が必要な場合は専門医療機関をご紹介します。
急な脚の痛み・歩きにくさは、本日中を目安にご相談ください。
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